2024.12.11

投球動作の各フェーズを考慮した野球トレーニング

こんにちは!
Dr.トレーニングテクニカルマネージャーの中䑓淳志です!

私は先日、パーソナルトレーナーや治療家の方などに対して外部セミナーを行いました。


その外部セミナーの一部の内容を今回はシェアさせていただけたらと思っております。

【こんな方におすすめ】
・野球のトレーニングの勉強をしている人
・ピッチングについてより深く知りたい人

ぜひ、最後までご覧ください。

 

Dr.トレーニングメソッド

トレーニング領域

まず、我々のトレーニング領域についてお話しさせていただきます。
トレーニング領域として、リハビリテーションから日常のパフォーマンスの向上、また競技パフォーマンス向上まで多岐にわたります。

この後に説明させていただく「シンクロ率」や、トレーニングブロックの領域において、いま目の前のお客様が「何が足りなくて不調が起きてるのか」を分析し、アプローチすることで「あまり良くない状態」から「ちょっと悪い状態」へ、そして「良い状態」へとサポートいたします。

 

シンクロ率

弊社では、「シンクロ率」という概念を大切にしております。

こちらは、ヒトの身体を根本改善するにあたり、筋力、神経、心肺機能の3つがバランスよく、効率よく機能的に働くことで、健康的な身体やパフォーマンスの向上が狙える、ということになります。
それらを運動のみならず、栄養や休養と包括的にトレーニングすることで”Dr.トレーニングメソッド”としてアプローチしております。

 

 

トレーニングブロック

弊社では、お客様へ提供するプログラムを単なる筋トレでだけではなく、トレーニングブロックとして提供しております。

トレーニングブロックは下記の順です。
骨や関節のポジションを整える「リアライメント」、体幹を活性、安定させる「コアアクティベーション」、動きをスムーズにさせる神経を鍛える「ニューロ」、筋力を鍛える「ストレングス」、心肺機能を鍛える「カーディオ」と、5つのブロックで構成されております。

こうすることで、上述の通り苦手分野の把握や、満遍なく鍛えることで最大効率、最大効果を狙っております。

 

 

投球動作におけるアトラクター

まず、スポーツ動作に限らず、ヒトが運動する上であらゆる動作に筋肉などの身体の使い方の共通項が存在します。

それを専門用語で「アトラクター」と言います。
それを狙って引き出せるようにトレーニングすることで野球の投球動作における共通項を選手自身が見つけ出し、運動の学習効率、つまりより効率的に動きを覚えられるようになると、私は考えております。

 

投球動作の各フェーズ

投球動作の各フェーズにおいて、コアな野球ファンの方なら連続写真などで馴染みが深いと思います。投球動作には各フェーズがあり、片足で立つまでのワインドアップフェーズから、投げ終わりのフォロースルーフェーズまで、一連の動きそれぞれ分解してみることで、実際に「どこか動きの妨げになってるのか」の苦手な部門を見つけ出すために、我々運動指導者もよく見たりします。

ただし、「部分の総和は全体には劣る」という考えがあるので、1部分に集中しすぎないことが大切だと私は考えます。

 

投球フェーズを考える

上記のように各フェーズを見たら、どこが悪さしてるのかをチェックし、そこを改善できるようなエクササイズを考えます。

そこのプログラムを考えるために、上述の「アトラクター」を考え、エクササイズに共通項を持たせて、苦手な部門をエクササイズの中で改善できるようにプログラム全体を考える、いわばデザインしていきます。

また、投球動作は一連の流れになるので、どこかのフェーズを改善したら、他の部分も改善に向かうケースがほとんどです。
ですので、我々はいかに「動作全体」にピントを合わせて、どのように改善に向かうかを考え、プログラムを構築していくことを心がけております。

 

 

投球動作フェーズを考慮した野球トレーニング

ここでは、投球動作フェーズを考慮した野球トレーニングを3つ紹介させていただきます。

エアプレーン

まず、エアプレーン(シングルレッグRDLともいう)のご紹介です。

多くの運動動作のアトラクターとして考えられるのが「ヒップヒンジ」で、こちらを片足で行えるようにしていく種目です。

ヒップヒンジは大事と言われますが、基本的には「無意識に行われるもの」になります。
なので、コアアクティベーションによる体幹制御、ニューロによる足部感覚との統合が必要になります。

 

スラム / MB

続いて、メディシンボールのエクササイズになります。

上述のヒップヒンジの動作からストレングスエクササイズなどを行う前に、全身運動として「メディシンボールエクササイズ」を入れる種目です。

実際に投球動作に関してはその名の通り投げる動作の学習が必要になるので、メディシンボールスローエクササイズはかなり重要だと私は考えます。
その中でも、上述のヒップヒンジ動作を促しつつ、スローまで行うスラムは「ボールを地面に叩きつける」という動作も単純なので、導入もしやすいのかなと考えております。

 

スケーターホップ

今回最後のご紹介となるのが、ストレングスエクササイズなどを行い、全身運動としてムーブメントエクササイズとして入れる種目です。
投球動作は横方向の移動もあるので、それに伴い横方向へのジャンプ動作であるスケーターホップを取り入れます。

ジャンプ動作には、「加速〜減速〜再加速」のフェーズが繰り返し行われるので、横方向への力の発揮パターン、つまり投球動作に関連する力の発揮パターンを掴みやすいと思うので、おすすめのエクササイズとなります。

 

まとめ

今回は投球動作フェーズを考慮したエクササイズ・トレーニングなどを解説させていただきました。

Dr.トレーニングでは「球速を上げたい」「安定したピッチングをしたい」などの要望などにおいて、単なる筋トレを行うのではななく、5つのトレーニングブロックを用いて包括的なアプローチを行います。
今まで、筋トレをしたけど競技力にイマイチ反映されなかったなどの経験がある方はぜひ、今回の記事を参考にしてみてください。

 

Dr.トレーニングについて

独自メソッドであるシンクロ率を基に、医学的根拠のある知識・技術と数万回に及ぶ現場での臨床からカスタムメイドのパーソナルトレーニングを提供しています。また、提供するキャストは採用率3%で厳選し、各カテゴリーの専門家が在籍しております。
パーソナルトレーニングジムとして要となる「研修」を毎月10時間以上行い、お客様に提供するサービスを日々、アップデートしております。

現在、関東・関西・九州でパーソナルトレーナーの求人を募集しております。
気になる方は下記のリンクを確認ください。
https://drtraining.jp/recruit/

 

また、Dr.トレーニングのパーソナルトレーニングを受けたいという方は下記からお申し込みください。
https://drtraining.jp/contact/

最後までご覧いただきありがとうございました!

 

【著者情報】
中䑓 淳志
https://drtraining.jp/cast/nakadai/

– 資格
・NSCA-CSCS(NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
・NASM-PES(全米医学協会公認パフォーマンス向上スペシャリスト)
・PRIマイオキネマティックリストレーション修了
・PRIポスチュラルレスピレーション修了
・PRIペルビスリストレーション修了
・PRIインピジメント&インスタビリティ修了
・Driveline Baseball認定Foundation of Pitching
・Driveline Baseball認定Youth Baseball Development
・Driveline Baseball認定Basic of Pitch Design
・Driveline Baseball認定Foundation Strength

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