GHJ(肩甲上腕関節)の可動域

こんにちは、

Dr.トレーニング in 恵比寿の山口元紀です。

久しぶりに文献を翻訳させて頂きましたのでアップします。

今回のテーマは「GHJ(肩関節)の可動域」です。

一般的に言われているのが、

ER(外旋)90°

IR(内旋)90°

良く言われているのが、GHJの可動域が制限されると障害発症率が上がると言われますが、

確かにその通りだと思います。

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今回、私が読んだ文献でも、

「GHJのトータルROMでROM制限がある場合は、ROM制限がないピッチャーに比べて2倍以上、UE(上肢)障害のリスクが高まる」と言っています。

ただここで大事なのは、「トータルのROM」

よく勘違いするのが、GHJのROM制限を診る際に、

ERとIRをわけて判断することが多々あります。

例えば、「IRが10°制限されている=障害発症率アップ」

という図式が出来上がるが、それは大きな間違いです。

特にGHJの場合、ボール&ソケットジョイントです。

ER&IRをトータルで180°より制限があるかないかで、判断した方が評価としては正しいです。

要するに、IR70°&ER110°=180°

これは、ROMだけを考慮すれば、ROM制限なし=正常とみなされます。

なぜならピッチャーのほとんどがRetroverted(後傾)だからです。

(ここではRetrovertedでの障害発症率は考慮していません。ちなみにRetrovertedが悪化すると関節包が硬化しインピンジメントシンドロームの発症率は上がります。)

IRだけで判断した場合、ほとんどのピッチャーがROM制限ありと判断されてしまいます。

これでは正しい評価は難しくなります。

基本的な事かもしれませんが、

この知識は非常に大事かなと思ったので翻訳させていただきました。

 

更に、この文献において、「最もGHJ周辺の筋肉が働くのがGHJ外転90°&外旋90°」と書いてあったので、

それについても次回、翻訳させていただきます。

 

 

 

 

山口 元紀 Genki Yamaguchi

株式会社Dr. トレーニング 代表取締役

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